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「古典絵画技法を学ぶ」
講座概要
16,17世紀の油彩の古典絵画技法を体系的に習得するクラスです。 具体的には16世紀のテンペラと油彩の混合技法の習得から出発し、それを発展させた17世紀の油彩のみによる カマイユ技法を学ぶことが出来ます。 この時代には優れた芸術家が多く登場しましたが、彼らの技術には多くの共通点があります。 それら巨匠の油彩技術を基本的なものとして継承し、現代における油彩表現の可能性を探ることを目的としています。
カリキュラム
- 初回オリエンテーション
『15世紀から17世紀にかけての西洋絵画技法の変遷について』 - 予備演習 有色の紙に白色鉛筆でデッサン
- 実習で使う画材、技法についての講義
- 水溶性地作りとインプリミトゥーラ
- 有色の紙にテンペラ白で素描
- 制作開始 テンペラ白による形象の浮き出し
- 油彩のグレーズ、再びテンペラ白による形象の補強
- 油彩 形象から色彩へ
- 時間差によるテクスチュアの描き分け
- 細部に向けてのリアリティ
- 仕上げ
- 受講者による作品のプレゼンテーション
講座情報
- 開講日
毎月第1・第3土曜日
- 時間
10:30~13:30
- 受講回数
全12回
- 担当講師
川口起美雄・友清大介
- 受講料
¥69,300(税込)/2023年4月~9月
¥72,600(税込)/2023年10月以降
※途中から入学された場合、上記より未受講の回数分を差し引きます。
Teachears- 講師紹介 -
Kimio Kawaguchi 川口起美雄
- 1951年
長崎県生まれ
- 1974年
オーストリア・国立応用美術大学にて北方ルネサンスの技法を学ぶ (~’77)
- 1978年
個展(青木画廊) 以降個展多数
- 1985年
文化庁在外研修員として渡伊 フィレンツェ市修復監督機関・ウフィツィ美術館にてイタリアルネサンスの技法を学ぶ(~’86) 「第30回安井賞展」佳作賞
- 2002年
回顧展「川口起美雄の世界~流れる旅の私~」(池田20世紀美術館)開催 他に企画展多数
- 現在
2022年3月まで美術大学の教授を勤めた後、本校専任講師として指導にあたる
Daisuke Tomokiyo 友清大介
- 1983年
鹿児島に生まれる
- 2009年
広島市立大学大学院芸術学研究科絵画専攻(博士前期課程)修了 野田賞
- 2011年
佐藤国際文化育英財団第20回奨学生美術展(東京/佐藤美術館)
- 2013年
個展(アートもりもと/東京)
- 2014年
「ミニクアドロス・ムス・マルティネス」展ファイナリスト(ヴィセンテ・デル・ラスペイグギャラリー/アリカンテ)「Galapagar」
- 2015年
セビリア大学美術学部大学院Idea y produccion(マスターコース)修了
- 2017年
「Spring Fever」展 (駒込倉庫/東京)
- 2018年
Galapagar ART FAIR TOKYO (国際フォーラム/東京)